檜(ヒノキ)と杉(スギ)で守られてきた正倉院の宝物

シルクロードの終着点・国際都市「奈良」
今から1300年ほど前、奈良の都は、中国や遥かペルシャなどの大陸各地から、シルクロードを経由して人々が集まる国際都市だったそうです。そのため学問、芸術、宗教など文化にまつわる多種多様な文物も集まりました。 東大寺の正倉院には、聖武天皇御愛用のその時代の宝物等が収められおり、絵画や楽器・鏡をはじめ、食器・衣装・文房具、アクセサリーやゲームに至るまで、約9000点もの粋で貴重な逸品が揃っています。
(正倉院の宝物は宮内庁のホームページで鑑賞できます)

他に類を見ないほどの保存機能を持つ校倉(あぜくら)

正倉院のすばらしさは、収蔵されている宝物が、一度地中に埋蔵され、発掘された出土品ではなく、当初から世に愛玩されて、今日まで大切に伝えられてきたことです。繊細な細工や染織も、鮮やかな色と形を失わず残っています。薬や香料は今でも効能を保っていると言われています。 校倉でつくられた正倉院の保存機能がいかに優れているかがわかります。これほど優秀な倉庫は、世界でも正倉院をおいては他にはなく、正倉院は「世界の宝庫」と言われています。

校倉(あぜくら)は檜(ヒノキ)、宝物の保管は杉(スギ)

ところで、校倉づくりは檜の部材で作られています。強度とともに風雨や腐食に強い檜が宝物を守ってきたのです。やはり檜は世界最高レベルの優良な木材であるとうなずけます。
さらにもう一つ特筆すべきことがあります。それは、宝物は杉の唐櫃(からびつ)に入れられて保存されてきたことです。杉には、調温作用、調湿作用はもちろん、オゾンや二酸化窒素など宝物を劣化させるような物質を吸着してしまう機能があることが、最近になってわかってきました。
奈良時代には科学的な裏付けとはいきませんでしたが、人々は経験によって木の性質を見極め、上手につき合ってきたのでしょう。
人間も正倉院の宝物と同じように木に囲まれて生活していれば、健康で美しく、いつまでも長生きできるのかも知れませんね。

人間も木の空間では心地よい

実は、人間も木の空間にいると、癒されたり、インフルエンザにかかりにくくなったり、ダニやカビを寄せ付けず、気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎などにかかりにくくなったり、乳がんによる死亡率が低下したりというような、科学的なデータが近年発表されています。

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