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> 住宅内のダニの増加
ヤケヒョウダニのメス
(体長0.4mm)
写真提供:宮崎良文
最近、室内塵の中に生息するダニの数が増え続けているといわれています。ダニはぜんそくの原因となるやっかいものです。ダニが増えている要因は、住居様式の変化です。
戦後、日本の住宅は木造からコンクリート造、プレハブ造へ移行しました。それに連れてアルミサッシやビニール材なども普及し、住宅の気密性が格段に向上しました。昔の木造住宅にはすきま風によって適度に空気の流れがありましたが、現在では住宅の気密性が向上した代わりに空気の流れが悪くなり、部屋の片隅など局部的に湿度が高くなる場所が生じることがあります。また、暖房設備や家庭内電気器具の普及などが、ダニの生育しやすい高温多湿の条件をつくり出します。生活が洋風化して使われるようになったカーペットなどの敷物も、ダニにとって住みやすい場所となります。
核家族化や共働き家族が多くなったこともダニが増える原因の一つと考えられています。家を閉め切っている時間が多くなり、室内の換気をする機会が少なくなるからです。昔のように大掃除をして畳み干しをするようなことが少なくなったことも原因です。天気の良い日に家の前の道路に畳を並べて虫干しするような、以前はよく見られた風景は今では見られません。
室内に生息するダニの数は30年前に比べ、現在は2.5倍以上にも増えています。
新設住宅戸数と室内塵中のチリダニ数の推移
高岡正敏、アレルギーの臨床、9.20(1989)
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